スマガ2レジュメ、ネタバレあり

11月29日土曜日は『スマガ2』のそふらじです。
ソフラマラジオ

『スマガ2』について

ニトロプラスから発売している18禁美少女ゲーム『スマガ』のノベル版第二巻。原作未プレイなので原作との関連やテキストの変化はわからないが、サブタイトルは同じ。
オリジナルシナリオで漫画版も発売している。

スマガ 2 (ガガガ文庫)

スマガ 2 (ガガガ文庫)

ループ設定

『スマガ1』を読んだそふらじでは今後どのようにして『スマガ』が物語を続けるかに意見がわかれた。
『スマガ2』では結果として

  • 主人公(うんこマン)は死亡するといつも通り神様のいる天国に戻る。
  • それまでのループを含む一連の物語(ミユトス)が評価される。神様たちから再演(アンコール)を望まれれば、やり直しに必要な力(リネア)が補充され最初に戻ることができる。
  • 記憶は保持したまま。ループに関するルール(気絶した地点にまでなら任意に戻れる)も変更せず。

という風にして大きいループをもって繰り返せるということが分かる。
主人公は小さなループを繰り替えして、一度物語を終える。さらに小さなループを含む前回の物語(単行本一冊分)を前世として大きなループを行い、もういちど望む方向へ進むことができる。そして大きなループの集合が『スマガ』という物語になる。
一巻の結末を迎え天国に戻った主人公は様子を見ていた神様(幼女)から感想を聞かされる。

「なかなか、感動的な話でちた!」

鼻をかみながら言う神様(幼女)に主人公は反感を覚える。

なんというか、神様(幼女)の言い方が軽いのである。オレは、必死だった。スピカだってそうだ。(中略)だけど、神様(幼女)は、「泣ける!」とか「感動した!」とか、まるで、人の人生を安物の映画のように言う。

神様はただの傍観者であり、物語を自由に変化させることはできないと言う風に書かれている。(二巻中盤の一度失敗を犯した地点では「このセカイを変えられるのはうんこマンだけ」と言われる。神様は複数人、スマガでは二十人の応援=アンコールによって大きなループが起こる)
主人公も前回の人生が評価される事に違和感を覚えながら、当事者と傍観者の温度差ができるのはしかたがないと折り合いをつける。
スマガ2の最初で神様たちから前回の物語を評価され、物語の最初(落ちていくシーン)に戻れることになる。

ループの動機

最初に戻る際に神様(幼女)から重要な問いがなされる。
「スピカは、辛いけれども、幸せな最期を迎えまちた。」「だったらどうしてうんこマンはリベンジするのでちか?」
今までは不幸せな結末があってそれをリベンジするためだったのだが、『スマガ1』で一応のハッピーエンドを迎えた主人公にとっては違う。
最初に戻れるようになった主人公は、スピカと再び会うためにリベンジする、と発言する。

あらすじ

省略。読んでください。

二巻における一巻との相違点

  • オザキキヨヒコからユーマに。名前が変わる。

オザキキヨヒコはスピカが決めた名前。ユーマはガーネットの兄と同じ名前(これは魔女三人で決める)。うんこマンは主人公の発言から神様(幼女)が決めた名前。スマガではうんこマンだけが統一して使われていくものと思われる。あるいは自分で決めてしまって名乗るようになるか。

  • 細かい展開が変わる。

落下から助けられた後に、スピカではなくガーネットのスターリットを拾う。ほぼ「ユーマ」という名前が決まった直後。さらにそのすぐ後にも、沖を含む周囲の人間の行動に変化が現れる。

  • ヒロインが変わる。

とても大事な変更点で、ループした主人公の意志とは別に物語、目的が決まってしまう。(物語の途中でスピカが死亡する)二巻序盤の主人公の行動(名前の決定や焦りすぎた行動)のせい? 記憶も何もない状態から新しい世界に飛び込んだら、最初はランダム?

  • ループの認識が微妙に変わる。

物語後半で語られるが『原器(アルマゲスト)』による影響である。前回も『原器』の影響があったと考えられるので設定自体は変わっていない。原器が選ばれるのはいつか?

原器について

今回現れた新しい要素は原器。
詳しくは二巻を読んでほしいのだが、魔女の一人が原器として選ばれ、その認識が世界を作っているという設定になっている。
二巻ではガーネットが原器に選ばれ、物語は一旦ハッピーエンドに向かうが、ガーネットの「自分だけが幸せになってはいけない」という魔女として植え付けられた認識によってハッピーエンドは拒まれる。逆に言えば原器が幸せを望むことによって、主人公の望むハッピーエンドを迎えることができる。
そこで障害となったのは、魔女たちを教育するアリデットで、彼女は「神様」のことを知っているなどこれから明かされる真実がありそうだ。

エンディング

三巻の始まりがどうなるかこれもまた楽しみな終わり方をする。
ガーネットへの告白もある。