2009冬の文学フリマに参加します!

12/6に行われる、第九回文学フリマ(文学フリマ | 小説・評論・詩歌 etc.の同人/商業作品展示即売イベント)に参加します!
頒布予定の冊子は『ソフラマ!』の03号と04号です。新刊は04号のほうになります。

新刊の目次はこんな感じです。

ソフラマ! 第04号
特集:二〇〇〇/ゼロ年代ライトノベル特集

評論

小説

  • 迷宮maze 高桑翌日
  • 姪っ娘注意報! 萱滴

いつもどおり、特集、評論、小説の三本立てです。

特集は別名『二〇〇〇年代ライトノベル入門』でもありまして、取り上げている作品はここ十年間でおそらく人気になったであろう作品を中心にチョイスしています。なのでライトノベルに普段あまり触れていない方にも、手に取って頂きたいなと思っています。
また、特集で高桑と守草が書いている文章ですが、ゼロ年代が僕たちにとってどのようなものだったのか、を語っている文章です。高桑の文章はライトノベルの断絶について、逆に守草の文章はライトノベルの繋がりについての考察を書いたものとなっています。
現在20歳前後の僕たちにとって、この十年間というのはリアルタイムにライトノベルに触れてきた時代でもあるわけで、そして僕たちが感じてきた十年間というものに対して(もちろん誰にとってもそうですが)僕たちなりの見方がある、ということを考えながら特集を組んでみました。今回は特に、作っていて楽しかったですw

評論は、以前ソフラマを委託して頂いた、ライトノベル積読会id:ni-toさんに原稿を頂いています! 本当にありがたいです。
内容は、桜庭一樹の『ブルースカイ』に東浩紀の『ゲーム的リアリズムの誕生』で論じられている「環境分析的読解」を用いて分析してみよう、という論です。以前から、『ゲーム的リアリズムの誕生』で語られていたことが作品読解の場であまり生かされてなくてもったいないなぁと個人的に思っているのですが、この評論はストレートにそこを論じてくれています。逆に、環境分析的読解とはどういうものか全然知らないという方にもそういう読み方を紹介してくれる評論でもあります。新しい読み方を広げる、という点で、おもしろい評論であると思います。

小説のほうは、高桑の作品は『されど罪人は竜と踊る』のスピンオフ、萱の作品は姪と大学生とのラブコメとなっています。詳しい内容にはここでは触れませんが、手にとって読んでいただければと思います。雰囲気としては両極端なのでどちらかは気に入ってもらえるかもしれませんw

さて、第九回文学フリマ大田区産業プラザPioで行われます。
会場へのアクセスは、こちら(会場アクセス)をご覧ください。「ソフラマ」のブースはR-2です。よろしくお願いします!

また、今回id:ibuseさんの、『本当はこの文章系同人がすごい』を委託しておりますので、そちらもよろしくお願いします。文章系同人誌で『このライトノベルをがすごい!』みたいなことをやろうという、とてもおもしろい試みの冊子です。是非、文フリのお供にどうでしょうか。

※お詫び
ソフラマ03号の守草賢哉の『キャラクターからプレイヤーへ』の本文のタイトル見出しが、『プレイヤーからキャラクターへ』となっていました。正しくは『キャラクターからプレイヤーへ』です。大変申し訳ありませんでした。